SSDの稼動寿命
2023年7年2日
一昔前までパソコン内蔵(外付けも有り)の記憶装置はHDD(HardDiskDrive)が主流でしたが、機器内のハードディスク自体が超高速(ノートパソコンでも1分間に5400回)で回転する事より、2~3年後(場合によっては1年程度)にメカニカル面の故障に見舞われるケースがありました。
この為、近年は高速回転する部品が無く機械的故障に見舞われる事の無いSSD(SolidStateDrive)がそれまでのHDDに代わりパソコン記憶装置の主役に踊り出ています。(SSDは大まかに言えばUSBメモリ、SDカード、CFカードと同様の不揮発性メモリーのグループに分類されこのSSDが国内で普及し始めたのは2010年頃です)
さてそのSSDですが、機械的故障が無く良い事ずくめでデータの保存期限は未来永劫と思っている方は注意が必要です。不揮発性メモリーと呼ばれるものの、その記憶域部分はデータの書き込みや削除を繰り返す事(長期間不使用の場合も)で劣化が進行してしまう為、何れ稼動寿命を迎え保存データが徐々に消滅したり保存場所にアクセスできなくなってしまう事が避けられないのですが、この事は案外知られていません。
機械的に動く部品がなく衝撃にも強い事からHDDより稼動寿命が長い事は確かなのですが、一般的な活用では5年が消費期限的な寿命と考えられている様です。(USBメモリーは更に短く3年程度!) 勿論、毎日パソコンを操作しSSDの読み書きを頻繁に行う場合と、月に1回電源を入れ短時間操作する場合では寿命に差が生じると思います。
ある日突然保存していたデータにアクセスできなくなる事の無い様に、パソコンや周辺機器は本より保存しているデータ等各種IT資産の管理はそれぞれの特性を知った上で行う必要がある様です。