レジオネラ菌発見は45年位前
2023年7年19日
昭和の時代(多分1975年頃)に、米国フィラデルフィアの由緒あるホテルで米国在郷軍人会(American Legion)のパーティーが開催された後、原因不明の重症肺炎患者が200名以上発生、その内約30名が死亡した事件がありました。
事件直後は全く原因が判らずテロリストによる化学物質による攻撃とか当時流行った映画の影響でエクソシストの仕業とか噂されましたが、最終的には米国疾病管理機関により原因菌が突き止められ感染症と判明しました。
米国在郷軍人会(American Legion)総会が発端となった事より “Legionella pneumophila(レジオネラ菌)” と名付けられたそうです。
通常は土壌に潜む菌がホテルの冷却塔内で繁殖し、館内を結ぶ空調ダクト(トム・クルーズが腹ばいで通り抜ける管)を通じ、パーティーが開催されていたホテルのボウルルームや個室のエアコン吹出し口から排出され多くの人が感染した様です。日本ではそれから約15年後に家庭設置型の24時間風呂機器が流行り、そこから発生した菌による事故があった事でレジオネラ菌の名が知られる様になりました。
そのレジオネラ菌による肺炎の潜伏期間は2~10日位で、初期は、発熱・食欲不振・頭痛・倦怠感や無気力などの症状から始まるそうです。エアコンのダクト・フィルターや加湿器などは一度菌を繁殖させてしまうと空中に菌を撒き散らし呼吸器系の病気の原因にもなりますので小まめな清掃が重要と思います。
以上、投稿者の古い記憶に基づく内容です。